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代わってあげたい

3月19日(水) 息子に娘の携帯を持たせた。そして、息子から10時15分ごろ電話があった。10時即ではなかったので、覚悟してしまった通り、息子は不合格だった。倍率が2倍で、半分落ちるとしても、息子の成績なら大丈夫と信じて疑わなかったのに、ダメだった。連れ合い(夫)に電話したら、息子の様子からダメだと事前から悟っていたらしいので、淡々としていた。

そして、しばらくしてから、娘が友達の携帯を借りて、号泣しながら電話してきた。「〇〇(息子の名前)が、落ちた!」って。またしてもツイッターで、合格掲示板の画像が出ていて、3ケタぞろ目で覚えやすい息子の受験番号が無かったので、落ちたことがわかったのだ。

昼から半休して、途中下車して、指定のTM銀行に併願先の息子が通うことになる私立高校の入学金〇〇万円を振り込みに行く。今日までが振込みの締め切りで、間に合わなければ、息子が通う高校は無くなる。窓口で支払おうとしたら、前もって、〇〇万円をおろすのを忘れており、窓口の人も私の様子に気の毒そうにしていた。もちろん手数料かかるが、TM銀行のATMで慌てておろしたが。

そして途中で息子と合流して、息子が通うことになってしまった高校に向かう。最寄駅には、同じような学生と保護者がたくさんいた。みんな同じように、公立トップ校、上位校を落ちて、入学手続きに来たのだ。今日の16時までに入学意思の書類を持っていかないと入学が取り消しになってしまう。こんなに多くの人が息子と同じ境遇なのだ。一杯の人がいたので、簡単であった。入学意思の書類1枚を渡して、入学手続きの書類一式を貰うだけだった。

14時前には終わり、B高校の最寄駅から家に帰るには不都合なので、徒歩20分弱の駅まで歩く間に、どこかご飯でも食べに行こうということになった。ただ、このような状況なので、お互い食欲がなく、快晴の中を、何もしゃべらずに淡々と歩く。息子の雰囲気から、私には息子の状況がよくわかる。私はただただ、代わってあげたいと思った。

電車に乗り込むと、すぐ目の前に、息子が希望して今日不合格が決まった高校のロゴ入りクラブバッグを持っている学生がいた。思わず、あっと声を漏らしてしまった。息子は何やねんって顔をされた。本当なら、この高校に入って、自由な高校生活を送り、クラブに入って、たくさんの仲間ができて、青春を謳歌したのに、、、。B高校なら、確かに偏差値の高い有名大学に入れるかもしれない。それは、3年間がんじがらめな勉強だらけの高校生活になるんだから。息子には、私も楽しんだように、娘も楽しんでいるように、公立高校で過ごしてほしかった。もう一度試験をやり直せるなら、確実に合格していたはず。この息子の運命を呪うし、ただただひたすら代わってあげたい。

家に帰って、息子はそのまま部屋に閉じこもり、私は酒を飲む。代わってあげたいし、一生この日を忘れないだろう。

その日着ていたシビラのワンピースです。エアリースポンディッシュ圧縮カラーブロック柄ワンピースくすんだグリーン系受注あやとりタンクトップチョコ板風グリーン系ショートダウンコートにコーディネートを追加しました。



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2015年1月23日 miekotaro |


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