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墓参り

8月7日(土) お父さんの命日は、妹はアメリカ、私もたぶんどっかに貧乏旅行に行くかもしれないので、今日お母さんを連れて墓参りをした。妹には伝えていたけど、お母さんが足が悪くなって、歩行が困難になっている事はショックだったみたいだ。あんなに走りまわって、体が丈夫過ぎるくらいだった母親がこんな風になってしまうとは、認知症という病気は頭だけでなく、体まで奪ってしまうのか。

墓参りに行っても、行く前は、もう17年前に亡くなっている父親の事を「死んだの?」っと涙ぐむし、でも、墓参りに行っても、自分の最愛の夫と息子が眠っているのに、他所のお墓に来たって感じで、お祈りしなかったり、手を合わせたりせず、お墓を大事そうにしなかった。気持ちまで変わってしまう病気なのだな。

帰りに大阪の王将で晩御飯を食べた。お母さんが「ちゃんぽん」が大好物なためである。グループホームの食事では、他人の分まで取って食べてしまい、ものすごくブクブク太ってしまったのに、みんなと食事をしにいくと、自分がお金を出さないといけないと思うからか、まったく食べない。なので、前回は「ちゃんぽん」ほとんど残してしまった。今回はあえて、お母さんだけで注文せず、みんなが少しずつお皿に盛るようにしたら、前回よりは少しは食べた。そして、今日はいつもより穏やかで、ホッとした。

そうして、20時過ぎにグループホームに到着し、玄関に入るや否や、入居者の誰かを見て、「あいつがおる、なんであいつがおるんや、また人のものを盗みにきたな。懲らしめなあかん。」と今まで聞いた事が無い、やくざみたいな口調で暴言を吐き、戦闘モードをむき出しにして、ただただすごく驚いてしまった。お母さんの体全体から怒りが発していた。ここにいては危険と、母親を無理やり部屋の中に連れて行った。強く手首を持って連れて行ったので、娘に暴力振るわれたと怒りまくる。それからなだめるのは大変であった。落ち着かせて、寝かせるのが一番だと、トイレに連れて行ったが、もうオムツにした後であった。

スタッフは夜勤タイムなので、1人しかおらず、それも50代くらいの男性スタッフであった。それも着替えている途中で、ノックもせずに入ってきて、ぬれたオムツ状態のお母さんが少し恥ずかしげであった。妹はそんな失礼な対応のスタッフにビックリしていた。それからまったくやったことが無いけど、嫌がるお母さんを必死にオムツを取り替え、パジャマに着替えさせるのに、どれだけの時間を要したのであろう。布団に寝かせつけ、電気を消したら、最初はわめいていたが、とうとう落ち着いたみたいである。

介護はどれだけ大変な仕事なのだろう。それなのに、薄給しかもらえない現状。妹は男性スタッフを責めていたが、私は責めない。介護のスタッフになって、お母さんを見てくれているんだから有難い。すごくすごく有難いことである。私がこうして、自由にできるのも、このスタッフさんたちがいてくれるからだ。もし、こういうのが無かったら、私はお母さんの介護で、大変な状況になっていたはず。なので、感謝で一杯なのである。そして、お母さんはここの環境がイヤなんだろうって事はわかっている。でも、私はとても仕事を辞めて、つきっきりでお母さんを見てあげることはできない。なので、国の政策にそのまま乗っかるしかできない。親不孝の娘でごめんなさい。

シビラさんセレクトのマヨルカ島のお皿です。

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2010年9月16日 miekotaro |


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