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7億4717万円の男

6月3日(水) 長い通勤時間は、行きは日本経済新聞を読み、帰りは思いっきり寝ているか、ビジネス雑誌を読んでます。ビジネス関係を読むのは、大卒で就職した会社で営業ネタで読んだのがきっかけで、それが今でもクセでついつい読んでしまいます。ビジネス雑誌は日経ビジネスプレジデントを読んでますが、プレジデントに毎年、会社別の生涯賃金ランキングが発表されるのですが、必ず新卒で入社した元我が会社がランクインしているんですよね。

今年も堂々の第一位で、生涯賃金「7億4717万円」だって。

賃金が高いからそこの会社に就職したのでは無かった。今と違って私が就職活動(就活って今は言うんですよね。)をしたころは、4年生大学卒の女性には就職は厳しく、短大卒がほとんどを占める時代。私が就職で希望した内容は、男性と同じ仕事がしたいので総合職、一人暮らしは餓死するので、家から勤務可能なところという2つの条件のみ。

今でも忘れないのは、6月最後の金曜日に、その日に一気に内定を3社頂いた。どうやらその日がXデーっというのを後から聞いた。1社は東京本社なので、最初の2,3年は東京に勤務して、大阪支社に配属すると言われた。2社目は9割は大阪勤務だが、1割は東京勤務の可能性があると言われた。3社目は100%大阪勤務を保証すると言われた。それで、決めてしまいました。総合職は男性約150人、女性3人での採用で、女性の採用は3期目であった。

そこの会社、すごく仕事がきつかったでしょ。ってよく言われる。研究室の学生には、人気の企業みたいで、色々質問を毎年される。確かに拘束時間は長かった。朝早くから終電まで働いた。でも実際は、ルートセールスなので、既存顧客相手ばかりで、成績が悪くなければ飛び込み営業も無く、相手先は製造業ばかりで担当さんは技術者で真面目な方ばかりだった。男性社会に女性がやってきたので、女性営業がゼロだったので、注目度も高く、すごくやりやすかった。最初の半年間は研修で、電子部品を営業するので、みっちり理科(工学電気系)を勉強させられました。。。営業ノルマは確かにキツイけど、それさえ達成できたら、平日昼間は、公園や家に帰ってグーグー寝たり、ショッピングに出掛けたり、もちろんドライブを楽しんだりして、色々楽しめた。ルートなので、取引先とも仲良くなって、営業に行ったフリもよくさせてもらい、よく遊びに出掛けた不良営業ウーマンであった。

妊娠7ヶ月まで働き、4年半強の在職でしたが、ものすごく財産になっている。今でも就職活動をしたら、そこに勤めていた実績で、ものすごく高い評価を受けてしまう。もう13年前の話なのに、そこの会社に働いていた事の質問をよく受ける。給料目当てで就職したのではなかったが、結局給料が良かったので、入社早々シビラでショッピングが出来、現在に至る。現在は維持するのにたいへんで、やりくりするのが大変で、ネットオークションもして、何とかシビラを買い続けております。。。

同期たち今、ものすごく給料をもらっていて、辞めたらそこまで給料を払ってくれる企業は無いので、生活レベルを落とす事が出来ず、今も必死で働いている。私はそれからの仕事は転々としたが、最初の経験があるので、どこに行ってもたいへんではなかった。そして仕事後遊びに行ける様にもなり、友達付き合いも出来るので、お金は無いけど楽しみがいっぱい増えた。なので、結婚して子供が出来て、そこの会社を辞めた事を一度も後悔したことがない。もし、結婚していなかったら、私は負けず嫌いで、特に男性に負けるのが一番悔しいので、今でのこの会社に残って、営業ランキングの上位を目指し、そして出世欲に駆られていただろう。もし結婚していなかったら、7億4717万円の女になってたんだ!

そうこう考えていると、連れ合い(夫)が仕事から帰ってきた。7億4717万円を捨てて、連れ合いと結婚を選んだんだ。帰ってきた連れ合いに「おかえり!7億4717万円の男!」って声を掛けると、何!?っとキョトンとした顔で答えた。

その日着ていたシビラの服です。オレンジ系腰絞りブラウスにコーディネートを追加しました。 20090603.JPG

2009年7月19日 miekotaro |


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