Casa de Sybilla シビラ大好きファンサイト:

ホーム > 旅行 > メキシコ カンクン&プラヤ・デル・カルメン5

メキシコ カンクン&プラヤ・デル・カルメン5

12月31日(水) 朝早く朝食を食べ、チェックアウトし、今回唯一の観光に出掛けました。どこに行ったかというと、「エクバラム遺跡」です。有名なチチェンイッツァには、私は2度行ったことがあるのですが、観光客が多くて、もちろん日本人も結構来ていているのですが、私の旅行の醍醐味は日本人がいないということなので、マニアックな所がいいなって思っていたら、家族とカンクンを訪れてから、過去2回セーリングヨットチャーターでお世話になっているウォータースポーツカンクンの吉田店長さんから前回の時に、エクバラム遺跡の話をチラッと聞いていて、今回もカンクンに行く事になった際、相談メールを送ったところ、やはり勧められたので、エクバラム遺跡見学&セノーテツアーのプライベートツアーをお願いしました。ウォータースポーツカンクンはプライベートツアー専門で、ツアーの煩わしさもなく、いつもカンクン旅行では、たいへんお世話になっております。今回もホテル2箇所の手配、空港からホテルの送迎もお願いしました。

エクバラム遺跡までは、カンクンから高速道路を使って、約2時間くらいです。ここの高速道路は、約300kmくらいの距離があるのに、降り口が3ヶ所しかなく、観光専門の道路(チチェンイッツァもこの高速道路を利用)になっており、一般の方はほとんど使ってないので、ガラガラです。でも単調な風景ばっかりなので、吉田さんが次々に、日本人とメキシコ人の考え方の違いなどおもしろい話をしてくれました。メキシコ人と日本人って本当に正反対なんです。特に印象に残っているのは、OECD加盟国30カ国の内、貯蓄率が、メキシコはマイナス(!?)6%で最下位で、日本は第一位で約3割ほど貯蓄に回しており、メキシコで新学期が始まる頃は、質屋が繁盛すること。メキシコではひき逃げの検挙率が著しく低く、カンクンは1%もいかない恐ろしい数字。交通事故を起こしたら、一目散に逃げるらしい。先日日本人が交通事故を起こし、被害者に対して、病院と警察に連絡したことが、メキシコの新聞の1面にでかでか掲載され、日本人の行動を褒め称える内容であった事。家の庭刈りをお願いして、集まった草木を明日回収するというので、先にお金を渡したら、何度催促しても取りにこないなど。この退屈な道中を非常に興味深い話をしてくれ、吉田さんのこの3年ほどですごく成長したのが感じられ、なんだか嬉しかった。そして、自分がメキシコに魅かれる理由もなんとなくわかった。

高速を降り、ジャングルを走っていると突然エクバラム遺跡に到着。駐車場にほとんど車が止まっておらず、チチェンイッツァのように周辺が観光地化されておらず、ガラガラなので、まさしく私が想像したとおりで、観光観光してなくてgood! 中に入っても、まったく日本人はいませんでした。アジア系は唯一中国系の若い女性2名のみで、あとは欧米系、ラテン系のみ。エクバラムは1990年頃にジャングルの瓦礫の中から発掘され、現在も発掘調査中で、他に類を見ないほど保存状態がよく、ほぼ原型のとおりで、立ち入り禁止場所がほとんどなく、遺跡としては素晴しい条件なのですが、新しい遺跡のためまだ認知度がないので、穴場のスポットだと思います。今後観光客が増える見込み大なので、今のうちに行って良かったかも。

では、観光スタート!エクバラムは、マヤ語で「黒いジャガー」という意味で、ユカタン半島では、珍しく王朝で統治されておりました。チチェンイッツァなどは神官政治で、ユカタン半島最北の王朝だったそうです。その次に北はコバ遺跡になるそうです。

20081231iseki1.JPG

 まず、城壁がありました。城壁はユカタン半島では珍しいそうです。っというのは、ユカタン半島の土地は肥えた土地ではないので、領土の奪い合いの戦いがなく、非常に平和的だったので、城壁を作る必要が無いのですが、エクバラム王朝が一般ピープルと違う事を強調するために境界線を作ったために出来たそうで、ですので、城壁といっても低いので、簡単に誰でも越えれます。 

20081231iseki2.JPG

20081231iseki3.JPG

そして、門の前で、吉田さんから問題!門には階段が無く、急な坂になっているのはなぜでしょう?答えは、エクバラム王朝の最後はチチェンイッツァによって、滅ぼされたといわれてますが、滅ぼされた後はこの地が巡礼の場所になっており、門に入るとき、頭を下げて通るようにするため、元々階段だったのを坂にしたそうです。門の中は、三角形の天井であるマヤアーチになっていて、ユカタン半島の北までマヤ文明の高い技術が伝承していた事が分ります。

20081231iseki4.JPG

20081231iseki5.JPG

そして、天文台(チチェンイッツァにもありました)の一室へ。ここも天井はマヤアーチ(部屋のほとんどがマヤアーチになってます。)になっており、ここで男の子供の遺骨と遺品が発掘されたそうです。男の子の頭は変形されていたようで、赤ちゃんの時に頭を押して変形する事によって、王族が一般ピープルと違う事を強調したようです。また遺品からここで生活していた事が分り、このような神殿では住居にすることがないので、これもたいへん珍しいようです。 

20081231iseki6.JPG

そして細い通路に入ると、吉田さんが壁の白いものを触っておくように言われる。これは壁の上塗りに石灰(漆喰)を使っており、白いものは石灰でした。今はオリジナルが触れるが、今後触れなくなるかもしれないという事で、家族全員触って記念写真をパチリ。

 

 

 

 

 

 

細い通路を出ると、藁葺屋根の下に2つの石碑が。左側に石碑はまだマヤ文字が残っており、内容は偉大なウキットカンレクトック王の息子(?)である王の功績を書いているようです。マヤ文字はひらがなみたいなと象形文字で構成されており、まだ解読は8割くらいだそうです。ここには元々藁葺屋根は無かったのですが、石碑の風化しないように最近建てたようです。そしてその石碑にはお供え台があり、アステカ民族の置物が。王朝亡き後、巡礼地になってからアステカ民族もここにお参りに来たようです。

20081231iseki7.JPG

20081231iseki8.JPG

20081231iseki9.JPG

 

 

 

 

 

20081231iseki10.JPGそして、天文台の上へ。エクバラム遺跡全体が見えて、、素晴しい景色!です。

 

 

 

20081231iseki12.JPG 20081231iseki13.JPGメインのピラミッドに向かう途中。一本の木に。セイバの木です。枝が左右に同じように分かれ、まっすぐ伸びるので、天と下界をつなぐ木ということで、マヤでは聖なる木になり、石碑にも良く描かれてます。ここでも記念撮影。吉田さん曰くすぐ大きく成長するらしいので、この木たちも次こちらに来たときはどこらへんまで伸びていることでしょう。

 

  

20081231iseki14.JPG 20081231iseki15.JPGそしてやっとピラミッドと思いきや、すぐ上って左側にも石碑が。ウキットカンレクトック王が左側の部屋の部分を作ったことが書かれているようです。ピラミッドには72の部屋があり、継ぎ足し継ぎ足し大きくしたらしく、今見学しているほとんどは、ウキットカンレクトック王の時のものだそうです。ウキットカンレクトック王の時が一番栄えたようです。このピラミッドの中を発掘するとまだ遺跡が出てくるそうですが、そうすると今の原型が崩れるので、止めているそうです。 

20081231iseki16.JPG 20081231iseki17.JPG そしてとうとうピラミッド登頂。肉離れをしてしまった連れ合いもせっかく楽しみにしていたので、痛みを押して登って行きます。私は実を言うと、高所恐怖症なのですが、いつも海外旅行に行くと、嫌いな肉類も平気で食べれてしまうくらい、何事にも鈍感になるので、ドンドン登って行きました。階段の数は106段(107段?)あり、頂上に到達!しかし、娘に「おばあちゃんみたい。」って言われてしまいました。。。

 

20081231iseki18.JPG

20081231iseki19.JPG

20081231iseki20.JPG

そして、頂上は、期待を裏切らないそれ以上の景色が広がってました。360度の大パノラマ。ジャングルに覆われたユカタン半島全体が見渡せ、地平線広がってます。空や雲がすぐそこにあるような感じで、すごく圧倒されました。吉田さん曰く、ここは有数のパワースポットらしく、日本からも有名なスピリチュアルな方もここを訪れているようです。なんだか本当にパワーを感じるような気がしてきました。

20081231iseki21.JPG

20081231iseki22.JPG

20081231iseki23.JPG 

20081231iseki24.JPG

そしてパワーをゆっくり頂いてから下山。中腹で左側の方に入って行きました。

 

 

 

 

ここには、見事なまでの彫像がありました。白いので、保存状態が良いと見えました。7つの神様の彫像があります。ここで、ウキットカンレクトック王遺骨と従者の遺骨と7000点にも及ぶ埋葬品が発掘されたそうです。ここが墓だった事を証明したようで、これもたいへん珍しいことのようです。是非7000点の埋葬品を見てみたいのですが、近々博物館に展示するという情報のみで、いつからかわからないそうです。それもずっと前から近々と言い続けているみたいなので、メキシコなので、すぐに見れると思ったらダメですよね。そして、この彫像の神様の中に指が4本しかない神様がいます。ここで驚いたのは、王族が一般ピープルと接触せず、王族内で結婚していたそうです。っと言う事は近親者同士の結婚になりますので、濃い血になり、どうしても奇形児が多く生まれたそうです。しかし、その奇形児を一般ピープルと違う神聖なものとして尊重され優遇されたそうで、ウキットカンレクトック王の遺骨から、ウキットカンレクトック王の指が6本だった事が判明しております。また壁に絵があるのですが、ウキットカンレクトック王と黒い子供の絵です。子供は黒く塗られたようで、ウキットカンレクトック王が亡くなった時、この絵の子供達(従者)も一緒に道連れで生きたまま埋葬されたそうです。また、埋葬品の中に杖があったそうですが、DNA鑑定からウキットカンレクトック王のお父さんの大腿骨をつかっているそうです。だいぶん呪術的ですね。

20081231iseki25.JPG

20081231iseki26.JPG

20081231iseki27.JPG

 

 

20081231iseki29.JPG

20081231iseki30.JPGそしてピラミッドの前には、小さな囲いが。ここでまた吉田さんから問題。今回は簡単にお風呂と回答できました。石を焼いてサウナ状でお風呂に入っていたようです。

 

 

20081231iseki31.JPG

球技場が。チチェンイッツァみたいに壁が直角ではなく、斜めになっているようですが、坂に玉を転がして、小さな穴に入れる競技をしたそうです。実際やってみるとすごく大変なようです。球技場はチチェンイッツァでも見かけましたが、勝った主将が喜んで首を差し出したそうです。(一説には負けた方の説も)そうすれば神の世界に行けるので、名誉な事だったようです。今から考えれば恐ろしい感覚です。でも、その当時の人が、今の時代のシステムを見ると逆に恐ろしいと思うんでしょうね。

いつもいつもこのような遺跡をみると、宗教や信仰が人をどれだけ左右するのか、そしてそれに頼るしかならない社会システムって何なのか?って思ってしまいます。私は無宗教なので、常に弱くなりたくないって思います。

20081231iseki32.JPG今回の遺跡で、子供達に、何が残ったんだろうか。少しでも何かを感じてくれたらすごく嬉しいですが、最後の方で、イグアナに遭遇し、それを追いかけようということしか考えてない子供達を見て、どうなんやろうか。。。ってちょっと思っちゃいました。

 

 

エクバラムの遺跡の話をざっと覚えているだけ書いたのですが、間違っている部分もあると思いますので、ご了承を。吉田さん一生懸命にそして分りやすく説明して頂き、本当に感謝!です。

そして、その後はシカンチェというセノーテに行きました。セノーテは石灰に覆われたくぼみに出来た泉、井戸になり、生活用水になります。遺跡から1.5kmの距離ですが、その間をマウンテンバイクで15分ほど走ってまいります。普段乗っている連れ合いと子供達はスイスイ行ってしまいました。私はマウンテンバイクを持っているのですが、家に飾っているだけで、それも舗装した道路で少し走ったくらいなので、ガタガタ道を最初は戸惑いましたが、最後の方や帰りはスムーズに走れました。甥っ子は無理なので、荷物置きの自転車に乗りました。

20081231cycle1.JPG

20081231cycle2.JPG

20081231cycle3.JPG20081231cycle4.JPG 20081231cycle5.JPG  

 

 

 

 

20081231senote1.JPG

20081231senote2.JPG

20081231senote3.JPG

20081231senote4.JPG

まず、ジップラインというロープでセノーテ上空を渡ったり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20081231senote5.JPG

20081231senote6.JPG

ラッペルといって、ロープでセノーテまで下りることをしました。子供達はまったく怖がらず喜んでやってました。

 

 

 

セノーテは水は綺麗で透明度があり、なまずが泳いでおりました。最初は泳いだのですが、水が冷たかったので、そのままずっと見学のみ。子供達はシュノーケリングをつけて泳いだり、カヤックを漕いでは、ひっくり返って大ハシャギしたり、長い時間セノーテで滞在しました。最後はターザンごとくロープにぶら下がって高い所から水面へ飛び降りることをやりだしました。一番小さな甥っ子も挑戦し、やってないのは、肉離れの連れ合いとジェットコースター系が大嫌いの息子と私のみ。私は濡れてまた寒くなるのがいやなのとコンタクトレンズが取れそうなのでイヤだったのですが、最後は私のコールに押され、負けず嫌いなので、飛び込みました。結構うまくいったと、自負。 

20081231senote7.JPG

20081231senote8.JPG

20081231senote9.JPG

20081231senote10.JPG

20081231senote11.JPG

20081231senote12.JPG

そして、セノーテから今度はスムーズにマウンテンバイクに乗ってエクバラム遺跡の駐車場に戻って、エクバラムを後にしました。今度はヴァジャドリードという街へ。ほとんどマヤ民族の町だそうです。ここでランチをしました。ランチといってもセノーテで長く居過ぎたので、もう16時を過ぎておりました。フードコートの吉田さんお勧めのメキシコ料理屋でチーズの塊みたいなものを注文。ビールもメキシコで初めて濃いビールを飲みました。子供達は吉田さんからフードコートのお土産屋さんで、紙で出来たピニャタというお人形のプレゼントを頂きました。甥っ子はスーパーマン、その他は動物をそれぞれ選びました。今日は大晦日ですが、誕生日やお祝いや新年を迎えた時に、このピニャタを壊すと良い事があるそうです。中にはお菓子も入っているそうです。それを聞いて、子供達は絶対12時まで起きると宣言。ほんまに起きるのかしら。そして、キリストの教会にいって、今回のプライベートツアーは終わりです。この街の9割はキリスト教信者で、これまでマヤを信仰していたのに、スペインの征服によって、言語も宗教も改宗されてしまったんですね。

帰りも高速道路に乗り、今回は全員爆睡!そして、次の目的地。プラヤ・デル・カルメンに到着。ここで吉田さんとさよならです。もう到着時間は20:30ごろでした。いろいろお付き合い頂き本当にありがとうございました!

宿泊ホテルは、カンクンと同じ系列のホテルの  Gran Porto Real Playa del Carmen 部屋に入るとすごい豪華だったので、ビックリ。外からの眺めも良さそうで、ベランダもすごく広くハンモックもあります。さあ、これからメキシコ旅行の後半戦。半分過ぎて悲しいが、めちゃ楽しむぞ!

シャワーを浴びてなんやかんやしていたら、夜の22:00を過ぎてしまい、レストランに行くと、ぎりぎりラストオーダーの状態で、ギリギリセーフ!同じ系列なので、ここにもメキシコ料理レストランMARIA’Sがありました。ここはどこも予約不用だそうです。もう人がいなく、私達だけのグループのみで、もう大晦日で早く終わりたいのに、申し訳ない。大晦日なので、またもやフルコースで食べちゃいました。なんせ、オールインクルーシブですから。

20081231dinner.JPG

20081231dinner1.JPG

20081231dinner2.JPG

20081231dinner3.JPG

  20081231dinner5.JPG 20081231dinner4.JPG 20081231dinner6.JPGそして、食べ終わって、ホテル内では大晦日なので、催しをやっていたけど、しょうもなそうだったので、部屋に帰る。部屋からでも十分見れるので。子供達はピニャタを壊す事を待ち遠しくしている。連れ合いは肉離れ負傷で今日は結構歩いたので、グーグー寝てしまい、私もついついグーグー寝てしまった。起きたら23:50ごろであった。妹に電話したが、出ない。妹も寝てしまったんだろう。部屋のベランダで子供達とハッピーニューイヤー!子供達はピニャタを壊そうと必死で、特に甥っ子が壁に思いっきりスーパーマンをぶつけて、頭だけ折れて、めちゃおもしろく、腹を抱えて笑った。他の子たちは壊すのに苦戦中だ。そして、私はパーティの所に行って、シャンパンを頂く。今年も良い年でありますように。

20081231newyear1.JPG

20081231newyear2.JPG

20081231newyear3.JPG

20081231newyear4.JPG

20081231newyear6.JPG

部屋に戻るとピニャタの紙くずの散乱が。。。結局中には空っぽのもあれば、風船が入っているのもあった。子供達は残念がったけど、いい思い出になったはず。さあ、2009年がスタートした!

吉田店長がブログにこんな記事を書いてました。ぜひ、みなさんカンクンは良い所ですよ!カンクンで人間を一回り大きくする方法(^^)< 

プライベートツアーでかぶったシビラの帽子とディナーで着用したシビラのワンピースです。スペイン製シルクオレンジワンピースグレー2パターン着可羽織に追加しました。 cyagrstripehat1.JPG 20081231.JPG 

 

2009年1月25日 miekotaro |


新着情報

カテゴリ

アーカイブ